おおよそだいたい、合唱のこと。

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主に、管理人が参りました、合唱団の演奏会のロングレビューを掲載しております。
また、時折、気分に応じて、合唱如何関係なく、トピックスを記事にしています。
合唱ブログのつもりではないのに、気付いたら合唱ブログみたいなことになってきました。
やたら細かいレビューからノリツッコミまで、現状、合唱好きな方の暇つぶしには最適です。
ゆっくりしていってね!!!

2016年3月27日日曜日

【Chor. Draft 第3回定期公演】

2016年3月26日(土)於 サンスクエア堺・サンスクエアホール

今日は一路大阪へ。なんだか随分久々な気がします。京セラドームの中日戦も、甲子園の東邦戦もスルーする中、ちょっと遅目に起きて、この前の18きっぷを消化しながらJRを乗継。気がつけば名古屋〜大阪間なぞ造作ない感じになってきました。大体14時くらいに大阪に着いたら(もう少し早めに着いときゃよかったかな?)、お気に入りのカレー店「ミンガス」(阪神梅田改札そば)でお昼を食べて、グランフロント大阪で春へ向けてパスケース(前使ってたのがボロボロで……)とワイシャツを購入。ついに鎌倉シャツデビューです笑 そして、なんやかんやでいい時間になったので、そのまま堺市駅へ。そうです。今日は久々に、大阪の合唱団を聴きに来たんです。

……「合唱団」の演奏会を。
え? プログラム? 今年は、完全事前非公開でしたねぇ……(遠い目)

大阪で活躍する注目の若手作曲家・石若雅弥氏を総合プロデュースに迎える合唱団。実は、石若先生含め、大阪府立泉陽高等学校出身の男子による、いわば高校OB団。そう、この団、必ずしも石若系とはひとくくりに仕切れぬ面もあるんですね。とはいえ、去年には石若作品個展演奏会を主宰するなど、コテコテに石若作品を歌う力を持っていたりします。団員の出身は必ずしも音楽部というわけでもなく、体育会系から文化会系まで多岐にわたっているとか。
2013年に大阪府連加盟。しかし、この団何よりの特徴が、「合唱しないこと」。いや、確かに合唱してるんですけど、その多岐にわたる出自も相まってか、サイドビジネスがあまりにも充実しすぎているんです。過去の定期公演でも、コントやバンド、朗読は当たり前、果ては自前の YouTube チャンネルをもってアップするのは、バンド系の演奏動画や、「乗ってみた」系、果ては東京の某作曲家が作ったマリオメーカーのステージのプレイ動画に至るまで、合唱に留まらず、なんでもかんでもやってしまうスゴい集団です。どれくらいスゴいかというと、以前バッカスでご紹介したどぶろっくの「もしかしてだけど」、その後大阪府合唱祭でやったものを YouTube に上げたら、日テレ系「スッキリ!」で紹介されたとか、そんなレベルです。もう意味分かんないです笑

《なお、この記事のアップ後、石若先生からコメントを色々頂きました。その内容を反映した修正・加筆をこちらに掲載させていただきます。先生のリアクションに深謝いたします。》

ホールについて
大阪は堺にあるホール。天王寺でお乗り換えです。駅の周りには美術館や、なんならイズミヤもあるみたいですね笑 梅田からはちょいと遠いですが、かといって30分強もあれば十分たどり着ける距離にあります。
ホールの中は、落ち着いた木目調の意匠に、シンプルな長方形の構造。500席ほどある椅子は少し狭めですが、それでも、十分ゆったりとすることの出来る柔らかさです。否、今日は公演時間も長かったし……笑 見るからに芸術系ホールという雰囲気を湛えていて、実際、美しい意匠なのですが、それでも、まさかの開演ブザー「b------!」には少々面食らわざるを得ない面も笑
さて、このホール、見た目はいいんですが、実はかなりの曲者。どういうことかといえば、鳴らない上に、そこまで残響が長いわけでもないのです!爆 否、今日は響きについては、お客さんも文字通り満員でしたし、何やらステージに色々置いてあったので笑、そこまで目くじらたててアカンという話なのですが、それ以上に気になるのが、鳴り。どうも、ステージ上に留まってしまうのでしょうか、最後列正面までうまく届いてこないのが気になりました。すり鉢状の形をしていて、S席相当の良席は割と低いところにあったので、そういうところで聴くとちょっとは聴取環境が変わるのかもしれない。
でもなんにせよ、今日はアンプを使ってたからその点特に問題無いですね!……え、合唱の時はアンプラグドだろうって? ご名答!笑
《どうも、今回の公演では、ひな壇を可能な限り奥につけて演奏していたそう。実際、ドラフトが上げている写真を見てみると、ステージ後の壁にベッタリとひな壇がついていました。だから鳴りが悪かったんじゃないか、と。そんなこともあるのか……笑》

ちなみに、プログラムは全員に配られましたが、パンフレットは1冊250円。ディスカウントで、バックナンバーも販売中。そして、ロビーでは、ドラフトのキャラクター「どらふとん」(デザイン=石若雅弥)があしらわれたTシャツやうちわ、クリアファイル、キーホルダーなどを販売中、さらに今回は新作・フェイスタオルもお目見え……って、ポップスもビックリのオプション商法グッズ戦略! なんだこれは! 本当に合唱団なのか!?笑 しかも、前説では、「写真撮影可能なステージ」があるとかいう、不思議な説明……一体何が起こるのか、本当にわからない演奏会でした。
ちなみに、どらふとんと一緒に写真も撮れる等身大(?)パネルも置いてありました。結構高かったらしいです笑

ポップス曲のアレンジはちょいちょい不明ですが、たぶん多くが石若先生によるもの。っていうか、そんな瑣末なこと気にならなくなるレベルです笑
《実際、公式のもの以外は大部分を楽器パートに投げているみたいです。その点、ポテンシャルの高さが伺えます》

・オープニング
「会場マナーコント」

ほら、以前、会場マナーがどうこうっていろんなところで話題になりましたでしょう? 前説だったり、パネル使って提示したり、いろんな解決策がなされる中で、たぶん、この提案は、どこも出してこなかった。そうです! コントという手があったんですよ皆さん! どれくらいコントかって?……そこじょいらの演出付きステージを想像してもらっちゃ困ります。大道具込み・笑い込み・ネタ込みの、ガチもののコント! 石若雅弥プレトークも含めるとその公演時間、なんと20分!w ココらへんで既に悟るわけです。いつものテンションで聴いていちゃ、否みていちゃダメだと……笑
親友の結婚式を舞台に繰り広げられるドタバタ劇、の中に見られる様々なマナー違反を、石若センセが笛を吹き吹き、動きを止めて解説とお願い。途中は石若センセ35歳独身ネタをブチ込まれて、福山雅治に希望を見出す一幕も笑 いやもう、これは、この前の東混とは別の意味で、言葉にするには惜しいステージ。しかもこれ、毎回やってこれで3回目とか、そういう話だそうで。なんてこった笑 そして最後は合唱と、全力のフリ付きで「会場マナーの歌」。オリジナル曲、だと思います。
《コントレパートリー、これ以上にもっとあった様子笑》

・第1ステージ・LIVE DRAFT! ~part 1~
暗転の中、エレクトーン調の、何かライブが始まりそうな音楽とともに、メンバーの5人が登場してきて、始まったのは……本当に5人によるアカペラライブでした!w

SMAP「らいおんハート」
中島みゆき「麦の唄」
あんしんパパ「はじめてのチュウ」
DREAMS COME TRUE「うれしい!たのしい!大好き!」

アンプに繋いだマイクを片手に、5人によるポップス曲のアカペラアンサンブル。もちろんボイパ付き。5人の男によるアカペラというだけあって、ゴリゴリとハモるのがなかなか気持ちのいいステージでした。内声がある程度不安要素になるのはこの手のアンサンブルではよくあること。しかしそれ以上に、しっかりと一人ひとりが目的意識をもってアンサンブルを繋いでいるのが印象的なステージでした。そう、仮にもこれは合唱団笑 ハモると本当にスゴいのです。縦が合った瞬間の気持ちよさは、学祭ライブで聴くアカペラなんかでも中々感じることの出来ない完成度の高さ。中でも、ドリカムは、その縦の揃いと、いい意味で前のめりなアンサンブルがとても気持ちの良い仕上がりになっていました。

・第2ステージ
arr. 石若雅弥・女声合唱のための童謡唱歌編曲集『移りゆく季節』w/ pf.,「Strings. Draft」& Reading
「春の小川」(朗読:谷川俊太郎「はる」)
「われは海の子」(朗読:千家元麿「海」)
「赤とんぼ」(朗読:工藤直子「秋のまんなかで」)
「紅葉」
「雪」(朗読:金子みすゞ「淡雪」)
「みかんの花咲く丘」
指揮:坂井威文
ピアノ:石若雅弥
弦楽器:Strings. Draft

やっとこさそれっぽいステージです笑 同声の石若作品を、弦のアンサンブルに朗読を添えて。朗読は、前々から独立ステージで立てていたものを組み込んだ形のようです。団員の中には放送部出身者もいるそうですからね。同じく放送部出身者としてシンパシーを感じざるを得ません笑
しかし、この朗読がどれも本当にうまかった。特に「はる」や「秋のまんなかで」は、今や合唱で聴くことの方が多くなっただけに、なるほど、読みの文節だとそうなるよなぁ、と、感心させられる表現力の高さでした。「秋のまんなかで」など、本当に見事。
《朗読をした方が放送部出身者であったわけではない様子。だとしたら……余計スゴいわ!w》
曲もはじめて聞いた曲ですが、和声が本当におしゃれでかっこいい曲。どうだこれスゴいだろう、とばかりに怪しい和音を鳴らすというわけでもなく、典型的な進行の中に、時折混ぜられるさりげないテンションコードに思わずニヤリとさせられる。しっかりと作曲を学んできたからこそ出来るであろう、さり気ない仕掛けが聴いていてワクワクさせられる曲です。特に、「みかん〜」の最後含め、しっかりハモるところも用意されているのが、この曲のオイシイところ。幸せな気分にさせてくれます。ミカニエさんとかおやりにやらないかしら、というのは安請け合い?笑
演奏面では、どうしても、合唱が弦に負けてしまっている点があったのが残念か。それも相まって、頑張って鳴らそうとするのか、少し無理の出た部分も否定出来ないところです。しかし、それ以上に、このアンサンブルは、フレージングを豊かに、よく繋がった演奏を見せてくれたのが印象的でした。ウタゴコロ満載なんですね、どの団員も。所謂愛唱曲の揃った曲集を、老若男女揃いも揃った聴衆を笑顔にさせてくれるような優しい演奏で決めてくれました。「雪」で坂井さんが「ニャー!」なんてやってのけてしまうのも含め、あったかい気持ちにさせてくれる演奏でした。

インタミ15分、と、先ほどの結婚式コントで登場したイタリア人神父さん(?)がイッターリアン!な発音でご案内してくださいました笑 その間、楽器が揃います。えっと、アレとかありました。なんていうのアレ。「jubeat」みたいに手でタップするとドラムの音が鳴らせるアレ←無知を晒していくスタイル
そうそう、この演奏会、最初にリクエストカードなるものが配られていまして。それに好きな曲書いて、インタミ中に回収されていました。この次、なんと、「リクエスト披露」です笑

・第3ステージ・LIVE DRAFT!~part 2~
合唱すると思った? 残念でした!(?)笑 リクエストから、1曲目、この曲を演ります、と発表された途端、近くに座る若い女の子たちが「キャー!」と黄色い声……黄色い声!?(本当に黄色い声なんだってば)
《THE ALFEE「星空のディスタンス」》
このステージは一貫してバンドサウンド。さっきの弦楽隊も参加して、圧巻のバンドサウンドを聞かせてくれました。ボーカルはリード隊が。コーラスは?……否そりゃ、いるでしょう、合唱団が爆
しかし、この演奏会、「今度は、……踊ります」とか言ってしまう。「最近、動きをつけたりする合唱団が当たり前の中、これくらいやって当たり前、というのを見せたいと思います」などと石若センセが宣言する中、5人出てきたメンバーの「担当」を紹介したと思ったら……そりゃ、演るしかないでしょう!
《嵐「Love so sweet」》
総フリ! 完コピ! 曰く「これは嵐を超えている!」笑 5人共キレッキレの、少なくとも宴会芸やそこじょいらのダンス付きステージのクオリティを完全に超えたカンペキなライブステージ! Bメロ独特の拍手も勿論再現です!笑 これはヤバい! 合唱団を見に来た、という観念はここらへんで完璧に捨てるしかないでしょう! これは最高のエンタメだ!笑
息を切らしながらも「余裕です……」と豪語し? リクエストコーナー。第1位は、やはり、この曲でした。
《AKB48「365日の紙飛行機」》
非常に手慣れたアンサンブル、穏やかに、しかし気持よく流れていく時間……この曲、この団における YouTube 動画事業最大のヒット作。累計再生回数は、なんと50万回(!)。曰く「便乗商法」とか。ま、まぁ、確かに……?笑
引き続きリクエストコーナー。初見でももちろん対応します。どれくらい初見かといえば、ケータイで歌詩やコードを見ながら演奏するとか、そういうレベル……爆
《レミオロメン「3月9日」》
卒業シーズンだから、ということでリクエストの多かった曲。勿論、ストリングスも腕の立つ2名が残ってなんとか対応しにかかります。否なにかって、その意欲が何よりすごいよ……
《秦基博「ひまわりの約束」》
こちらもリクエストから。リードの人は「声がよくあっていると言われて嬉しい」とのこと。確かにその通り、とてもよく声が合った、上手い歌声でした。
《オリジナルメドレー》
毎回恒例だそう。曰く「うちわとかタオルとかもそうですが、サイリウム持ってる人は是非振って頂いて」……って、そんなもの持っとる人いるわk……おるんかいッ!爆 なんと、サイリウム持参者が数名……さすがにスゴい……笑 こちら、ケータイ撮影OKゾーン。サイリウムの他にも、ケータイのライトもつけながら、団員の歌いまわしを楽しみました。最後は勿論、プロデューサーが歌います笑 そうして、華々しく、このステージも終わりを告げていくのでした……笑

第4ステージ前の転換を使って、石若センセと、代表の「がもう」さんが場繋ぎトーク。「電子ピアノが壊れた」なんていうトラブルもあったそうですが、なんだか、とある演奏会を思い出してハラハラしちゃいますね……笑 この団長が中々のヤリ手で、プロ顔負けのパンフを幾夜の徹夜を経て作り上げた超人。曰く、卒論より書いて、その文字数は一説には3万字とか爆(参考:この記事は約8,000字)他、グッズの宣伝など。タオルでは、最近出来た姉妹団「Diva. Draft」の意見も参考にして作り上げたとか。ちょっと今家にタオルダブついてるくらいなので、僕は買いませんでしたが……笑

第4ステージ
信長貴富・二部合唱のための6つのソング『うたうたう』(宮本益光)
指揮:石若雅弥
ピアノ:吉村莉沙

お待たせしました、こんどこそ合唱です!笑 女声合唱では人気が高いというこの曲。男声でやられているのはあまり聞かないとのこと。確かに聞かない。そんなわけで、僕も初めてお目にかかる曲でした。たとえどんなにネタに走ろうとも、このプログラムセンスのよさなどが、この団のスゴいところです……笑
「空の端っこ」から、この団の声によく合ったアンサンブル。軽快な曲調が、軽快なアンサンブルによくあいます。歌心あふれる豊かな表現力の中に、小技が光るのは、やはりよく訓練された石若サウンド。簡単な曲が並びますが、最初から、しっかり歌える団であることをよく感じることの出来る出来。「残したいもの」では、1曲目とは声をガラリと変え、メロウなジャズをしっとりと歌い上げます。この雰囲気で聞かせるためには、やはり肝となるのはフレージング。その意味で、緩急をうまくつけたこの団の小技はさらに生きてきます。「雑草(ななし)」でも、長いフレーズを歌い切る力が、やはりこの曲をよく表現します。「うたうたう」は、早いパッセージという新たな課題を提示。もう少し丁寧に歌えると良いか。然し、最後の音も、縦は非常によく響きます。「たとえば君が歌うのも」では、歌もさながら、間奏に入る、「思い出すために」を髣髴とさせるブルースチックなピアニカがタマラナイ! 石若センセのアドリブも効果的に、これまでのステージすら回顧するようなおしゃれな音響が本当にホールの雰囲気にもよく似合って、ドラマチックに響いていました。その余韻のまま、「行方」。最後の最後まで豊かに響くその音は、たった2ステージの合唱ステージだけで魅せてしまう、この団の魅力が詰まっていたように思います。簡単な曲ながら、ここまで聴かせるのは、本当にお見事です。
このステージで、この団の技術的な本領がよく発揮されていたように思います。よく声を出し、よくハモる。そして、そのままに気持ちよく旋律を聴かせてくれる、典型的な、しかし要諦をしっかり掴んだ演奏。小技もしっかりこなすのは――やっぱり、お笑いやってた成果ですかね?笑

・アンコール
相澤直人「ぜんぶ」(さくらももこ)

実は「マリオメーカー」で繋がりの深い相澤直人先生から、未出版譜を借りての演奏。――否、事実なんですよ、「マリオメーカー」なんです笑 実は合唱面での繋がりあったんだ、くらいの笑 高い方で響くのが特徴的な混声・女声の「ぜんぶ」に対して、低い方で、落ち着きながらも情熱的に響く、しっとりとした作り。「うたうたう」の興奮そのままに、キレイなアイスブレイクでした。

最後に、遠方状態となる団員たちの紹介。実はこの団、学生が沢山いるそうで(そりゃそうか笑)、4人が紹介されました。なんとその中には前述の「がもう」代表も。おおう……。答辞とばかり、愛唱曲の演奏。

三木たかし(arr. 石若雅弥)「心の瞳」(荒木とよひさ)
所謂、坂本九の「心の瞳」。歌詩の意味がこんなにも染み渡るこの曲は、初めてかもなぁ……最後までしっかりと聞かせてくれました。

最後は、全員がステージ一列になって一礼。拍手喝采。……絵面は、ポップスのコンサート、ですねw

・ロビーコール
筒美京平(尾崎紀世彦・歌)「また逢う日まで」(阿久悠)
ギター:石若雅弥、蒲生脩人(がもう)
カホン:肥子谷拓矢(マスター)

最後は、ストームというに相応しい、大団円の中に歌いあげてくれました。いやー、気持ちいいアンサンブル! 最初、姿が見えなくて、カホンでも叩いてるのかな、って思ってました笑
《あとで聞いたところによると、実際にカホンを叩いていたようです。よかった、ある意味、自分の耳は間違っていなかった笑 また、それに伴い、演奏者情報を正しいものに更新しました。マスターさんは、今回の演奏会でボイパやったりドラムスやったりしてたマルチ人間さんです

・まとめ
いったい何の演奏会、というかステージを見に行ったのか結局よくわかんない感じになってしまいましたが(?)、でも、見てて本当に面白いステージでした! 最初から最後まで、何があるのかわからない、でも本当に、どれを取っても楽しい、楽しませてやろう、という気概に溢れたパフォーマンス。そう、それは、面白さかもしれないし、感動かもしれないし、はたまた楽しさかもしれない。でもそれでも、全力でやる、全力でその気にさせてやる。それくらいの気合を以てポップスステージを組み上げているのは、全国探せど、この「合唱団」くらいなんじゃないでしょうか。 
全員が主役なんですよね。どのステージをとっても、誰か一人欠けたら成立しない。で、出てくるところ全てで全力でエンタメをやってやる。その思いを、団員全員が確実に共有している。確かに、技術的に及ばない面はたくさんある。でも、パンフにもある、この団の目指すものは「総合エンターテインメント集団」。合唱団、という枠を確実に広げつつ、しかし一方で、合唱団だからこそ出来るものというのを徹底的に追求しにかかっている。その飽くなき挑戦スピリッツが、この1年の YouTube での大躍進を、プログラムを公開しなくとも満席にした客席を、そして、もれなく笑顔になる観客を生んでいるのです。まさに、エンタメにおいて一切妥協していない。団員だって、心の底から楽しんでいるんだ、というのがそこかしこに伝わってきます。
そうなんです。やるなら、徹底的にやりたいんです。それは決して、演出付きステージに限った話ではない。あらゆるステージにおいて、それこそ合唱についても、自分のやりたい表現を、自分たちの作りたい音を、徹底的に極めるんです。そのためには、目指すものは何かという目標設定だってとても大事。たとえばこの団なら、総合エンタメ集団という目標を掲げて、その実現に向けて邁進している。そして、それは、どんなに拙い形でもしっかりとその姿を見せて、そして、観客の心に届くんです。抽象的な議論です。でも、それには間違いなく実態が伴う。小手先の技術だけで達成できない何かが、確かにそこにはあるように思います。
本当にすごい集団だと思います。これは見る価値ある団ですよ皆さん! でもって体感してなんぼ! 各地でのイベントで聴くほか、次は是非全国ツアーを! いや真面目に! せめて東名阪ツアーを! これからもその活躍に心から期待していきたいと思います。

《この更新作業中、家族がこの演奏会パンフレットに食いつき、大ウケでした。どういう意味で大ウケだったかは……言わないほうがいいよね?笑》

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