おおよそだいたい、合唱のこと。

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主に、管理人が参りました、合唱団の演奏会のロングレビューを掲載しております。
また、時折、気分に応じて、合唱如何関係なく、トピックスを記事にしています。
合唱ブログのつもりではないのに、気付いたら合唱ブログみたいなことになってきました。
やたら細かいレビューからノリツッコミまで、現状、合唱好きな方の暇つぶしには最適です。
ゆっくりしていってね!!!

2015年6月15日月曜日

【第54回愛知県合唱祭】

2015年6月13日(土)・14日(日) 於 名古屋文理大学文化フォーラム 大ホール・中ホール・小ホール

色々あったんですよ……

元々、前日も全曲聞く予定だったのが、諸事情により聴くことが出来ず、
……
諸 事 情 に よ り
聴くことが出来ず(強調)、日曜日、自分が参加したHブロックとIJブロックだけ聴くという結果に。色々ありましたが、お小言含め、心当たりのある方はどうぞ直接お申し付けくださいませ……苦笑
贖罪代わりに、HとIJは全曲レビューです。……否、いつもやってるか笑

ともあれ、合唱祭でした。昨年もレビューしましたね。今年はかの方は2日間とも愛知県だったようですが、やはり県外含め飛び回っている顔もちらほら。みんな元気だよなぁ……ん、自分の言えたことやないやろって?……せやな笑

・合唱祭について
毎年、一般向けに2つ、大学生向けに1つ、講師の先生を呼んでワークショップが開かれます。今年のワークショップ講師は……今をときめく佐藤賢太郎先生、通称・Ken-P!一般向けには、自身が作曲した『夜空の記憶のどこかに』を2つに分けて4曲全部、大学生ワークショップでは「前へ」が課題曲になり、特に大学生ワークショップでは史上空前の大盛況、あの広い稲沢のステージに乗り切らない程の大学生とそうじゃない人たちで盛り上がりました。
加えて、Ken-Pは講評講師としても登場です。今回は、普段講師が講評をしている大ホールAブロックだけでなく、翌日の中ホールNブロックでも講評が行われました。もちろん、講評が行われるブロックでは、友森美文先生による講評もついてきます(妙に失礼さが滲み出る書き方)。お得ですね!笑
さらに、今回、1日目の最後は「クロージングコンサート」ということで、Ken-Pが指揮する大合唱で締めくくられました。それ以外のブロックで行われる全体合唱でも、「いつまでも いつまでも」以外にも様々な曲が採用され、特に中学生主体のBブロックでは「あすという日が」、さらに大学生が主体のFブロックでは(待望の!)「鴎*」が採用されました。なんでも噂によると「鴎」は導入に際して「長くて難しすぎるのではないか」という不安の声があったとかなかったとか。蓋を開けてみれば、そんな不安は勿論杞憂です笑 愛知県でも変わらず、大学生たちの愛唱曲として定着しています。
なお今年もグリーン・エコーさんは全出場を継続中です。おめでとうございます。
*端末上の問題に伴う新字体利用ご容赦ください。正しいタイトルは旧字体によります。

・ホールについて
昨年と変わらず、もちろん稲沢です。もうおなじみになってきましたね。なにせ僕が大学1年生だった時が最後の勤労会館世代だったというのですから……時代は変わるものです笑 ちなみにパンフレットの前書きによると、理事長の長谷順二先生が1973年に初めて『第12回愛知県合唱祭』を聞いた時も愛知県勤労会館。……歳取ったなぁ(若干の錯誤)
それこそ昨年も書いたのですが、本当にこのホール、鳴りません。そりゃ、勤労会館だって全然鳴らなかったホールですし、鶴舞も稲沢も、合唱祭が開かれている理由はひとえにホールを3つも抱えるその広さにあるので、その点ホールの採用そのものにはなんの異論もないのですが、否それにしても全然鳴らない。とはいえ昨年もノースはちゃんと鳴らしている。今年だって鳴らしてる団はちゃんと鳴らしている。
とどのつまり、昨日(執筆時現在)も思ったのですが、ちゃんとガンガン鳴らす団に歌ってもらえば、どんなホールでも鳴る事にはなるのだろうと。ましてこのホール、ちゃんと声を出せば鳴らしますよ、とホールが言っていることにほかならないのではないかと思います。……エグいホールですなぁ笑
アクセスの遠さ?……もういいよ、それは笑 稲沢市民病院の位置が、駅の南側からホールのすぐ南側まで移りました。前からだったか、なんにせよ、昔の建物は取り壊しされていました。これから市街地の中心地も南側に移っていくのでしょうか。なら尚更駅を病院近くに作ってもらって……え、無理?笑 そういえば今年は歩いている途中にカエルさんの声が聞こえてこなかったなぁ。どうしちゃったんだろう。

・各団レビュー
今年は垂れ流しレビューといきましょう。ええ、色々面白い合唱団の揃うブロックでしたから歌い手としては中々大変でした……

Hブロック
1. あけぼの合唱団
高田三郎*『水のいのち』から「水たまり」(高野喜久雄)
ボヘミア民謡(arr. 江口泰央)「おゝ牧場はみどり」(中田羽後)
普通客席と階段を行き来する形でステージに上がる愛知県合唱祭。この団体は数少ない、ステージ下手脇からステージに登場する団。目の見えない方と健常者が寄り添って歌うというコンセプトで活動を続けられている団です。つまり半分程度は目の見えない方ということで、目の見えない方が見譜する際は点字を指で追う形になるわけです。昨年は「雨」に挑戦、今年はその次「水たまり」。まして、指揮者の指示など見えようもない状態において、「水たまり」はテンポ変化の激しい難曲。何より、その曲をちゃんとステージに乗せるくらいまで完成させられているというのが見事です。あと3曲。壮大な5年プロジェクトです。次の曲「おゝ牧場はみどり」、中々良く鳴っていました。今度は目の見えない中でアカペラをやるというのだからこの団何気にすさまじいかも……!? より横にメロディを流すアンサンブルが出来るとより気持ちよく聴けるような気がします。実は、わたべのここ最近注目の合唱祭出演団体は、この団だったりします。

2. 今池混声合唱団
Webber, A.Lloyd「memory」(T.S.Eliot, 浅利慶太・訳)
水野良樹(arr. 鷹羽弘晃)「YELL」
「memory」下3声の音がしっかりしている一方で、逆に浮き気味という課題も。もう少しソプラノが対抗できるならよかった。「Yell」は一方、よく歌えているものの、もっと縦のラインが揃えられるかも。全声部が独立して聞こえるのが2曲通しての課題。パートはよく歌えているからこそ、全体のアンサンブルに気をつけたい。

3. トヨタ自動車合唱部
Lauridsen, Morten「Ubi Caritas et Amor」
各パートの音量にばらつきがあって、メロディをうまく受け渡し切れていなかったり、聞き所がぼやけてしまう側面があり、結果、聞き所がわからなくなってしまいました。各々がしっかり歌える団。だからこそ、引きどころや出しどころをもっと明瞭に歌いきれるとなおよいような気がする。

4. みどりの会
信長貴富『風の季節・花の季節』から「だれも いそがない村」「移る季節」(岸田矜子)
メロディが伸びよくしっかり歌えているからこそ、細かい部分の崩れが気になります。しかし、フレーズ感自体は充実していたのでしっかり聴くことが出来ました。さらに、言葉がしっかり飛んでくるならもっとよかったと思います。――しかし、ピアノはやたら難しそうだったけどお上手でした笑

5. コーメ・プリーマ
中田喜直(arr. 猪間道明)「さくら横ちょう」(加藤周一)「サルビア」(堀内幸枝)
フレージングがよく、まとまりたいところでしっかり音楽がまとまったところは高評価。和音もよく鳴りました。一方で、音楽の独特な風合いをもっと表現できるとよかった気もします。総じて、もっと表現の側面で遊んでも良かったのではないかと思いました。

6. 女声合唱団ピーチ・エコー
湯山昭『葡萄の歌』から「みずの流れの歌を」「葡萄の歌」(関根榮一)
フレージングに加え、アルトの和声が充実しており、音楽をよく聞かせてくれました。1曲目の歌詩がもっと聞かせられるとよかったか。一方で、2曲目は中々充実したアンサンブルだった印象。よく聞かせてくれる演奏と選曲だったようにおもいました。

7. 合唱団花集庵
arr. Hogan, Moses「My soul's been anchored in the Lord」
高田三郎*(arr. 今井邦男)「くちなし」(高野喜久雄)
1曲目でドンと出したところで圧倒される、本格味のあるサウンド。英語が極端にカタカナになっていたのが残念な一方で、アンサンブルの有機性に非常に富んだ演奏。鳴らしつつハモって、かつ音をここまで軽く動かせるのは本当に見事の一言。「くちなし」は、高田音楽ということで、もっとうねらせても良かったような気がする一方、やはりしっかり整った充実のハーモニー。やはり最大の問題は、ステージとしての盛り上がり方的には曲順が逆だった点にあるだろうか笑

8. TFM合唱団
Villalobos, Heitor「Ave Maria」
Rachmaninoff, Sergei「Ave Maria」
1曲目の音楽の立ち上げ方が重くなくかつ充実していて見事でした。逆に展開部の女声はもっと揃って鳴って欲しかったところ。必要なところはちゃんと揃っている点、もっと細かいところにも目を向けるとかなり充実したアンサンブルに鳴る気がしました。マクロ的な意味での音楽設計は十分。充実したハーモニーでした。

9. 男声合唱団 響
荻久保和明『IN TERRA PAX』から「花をさがす少女」(鶴見正夫)
何が目立つって、一切自重しないトップ笑 逆に言えば、もっと低声は出さなければならない。フレーズ全体というよりは、音の礫がそのまま独立して飛んでくる感じが、イマイチ曲の世界観や歌詩の意味を飛ばしづらい感じになってしまいました。ウマイんだけどなぁ。メッセージ性の強い曲、もっとその曲のメッセージに思いを致したかった。

10. 桜花学園高等学校合唱団
米米CLUB(arr. Tsing-moo)「君がいるだけで」
瑞慶覧尚子「チャンスは必ずある」(みなづきみのり)
学生指揮での新年度ステージ。響きを残しかつ明るめのハーモニーが開場に華を添えました。踊りを入れても響きがブレずに軽くハモれるのはまさにその実力の示すところ。随分前のことにはなりますが、その時よりアンサンブルが軽くなったような気がします。フレージングでしっかり聞かせるというのは、割と今の潮流の中では珍しい気もする一方で、響きも乗って音楽を立体的に構築することが出来るのは、全国クラスの団の共通項。素晴らしいアンサンブルでした。ただ、あえて気になった点を挙げるとすれば、ユニゾンがもう少し集中力を高めて歌うとよりよくなるような。まぁでも、それくらいです。

11. 合唱団 うぃろう
筆者所属団につき省略。
桜花さん弊団初演曲の再演ありがとうございました笑

12. グランフォニック
湯山昭「河童のうた」(宮沢章二)
清水脩『青い照明』から「不香天子」(宮沢賢治)
歌全体がよくまとまっていたのが印象的。内声がぼやけるという、なぜか壮年団になると目立つ(本当になぜだろう……)課題が解消できるとより良い一方、音楽の動的な構成はよく表現できていました。特に「不香天子」の集中力は、合唱祭にして中々見ることの出来ない優秀なものでした。

13. 女声合唱団 コール・AI
信長貴富『不可思議のボルトレ』から「歌はどうして作る」(与謝野晶子)
低声にもっと勢いがほしいところだったが、逆に言えば、高声は十分出ていたというイメージ。弱音部で細かい音程のミスが出る一方で、盛り上がるところではアンサンブルも揃う。アンサンブル全体の勢いをそのままに、もっとアンサンブルを揃わせるという方向性がほしいところ。

IJブロック
1. アンサンブルコンテスト招待演奏「ウニ」
佐藤賢太郎「つながり」
George and Ira Gershmin(arr. Christopher Clapham)「I got rhythm」
音楽全体の構成がよく出来ているものの、少し終末に向けて勢いを失ってしまったか。もっと歌いあげてしまってよかった。「I got rhythm」特に縦のラインで目に見えてズレているところがあり、響きも前曲同様乗り切らないところも見られたのだが、この演奏が金賞だった理由は別のところ――つまり、そのグルーヴ感にある。受賞するアンサンブルにありがちな、整っているけれどもつまらないアンサンブルというものからは一線を画した、あくまで音楽感を第一優先にするその姿勢!

2. キンダーコール鳩笛の会
J.W.Ziegler『Oratio Angeli』から「Jubilate Domino」「Gloria」「Credo」「Agnus Dei-Amen」
音程のハマり方がとてもよい! ただ、何か、歌っているという感じが伝わってこない。音をハメることに意識が向きすぎているのではないか。協和音時に回帰していないように想起される部分があったのも、そのところによるか。いくら宗教曲とはいえ、もっと楽しめたんじゃないかなぁ? 全編にわたり平板に終わってしまったのがなにより惜しい。

3. 室内合唱団 Alitheia
G.P. de Palestrina「Amor, Fortuna」「Ne spero」「Alla riva del Tebro」
全編にわたり響きの後鳴りしているところが残念だが、動くパートでよく動かせているのはまさにパレストリーナの音楽では評価されるべき点。ただ、パートごとによく動けていたものの、各パートが独立していて、各パートの聴かせどころは見えづらかった印象。美しかったが、それ以上の訴求力を音楽に求めたい。

4. コール・フロイデ
W.Geisler「バイオリンは歌う」(小林光雄)
arr. 松平敬「かくれんぼ〜通りゃんせ〜かごめかごめ〜一番星みつけた」
信長貴富「一番星見つけた」
1曲目のユニゾンからよく聴くことが出来た。ただ、もう少し高音にしっかり音が当たると良いか。加えて、動きで指揮から目が離れたときにテンポが歪むのはなんとかしたかった。縦にうまいが、表現がもっと大胆であっても良かった気がするところ。ただ、信長「一番星」のようなクラスタ音の積み上げについては、より集中力のあるアンサンブルをする必要も。平均点が高いからこそ浮かび上がる課題。

5. ヴォーチェ・アミーケ
山田耕筰(arr. 永友博信)『AIYANの歌』から「かきつばた」「AIYANの歌」「気まぐれ」(北原白秋)
響きがすごく明るくハマっているように思われる一方、全体としてはハーモニーが崩れたか。――低声が低すぎるのか、高声が明るすぎるのか。声のベクトルがずれていて、うまく合流出来ていないようにも思われました。「AIYAN」は一方で、高声のとても高いピッチによる表現が独特で面白かった点、その方向で全体的に表現をつけるとよいのかも。相反するようだが、ピッチが全てというわけでもないのだなぁ……。

6. クール・ジョワイエ
川村結花(arr. 若林千春)『雪白讃五題』から「夜空ノムコウ」(スガシカオ)
Janácek, Leos「Láska opravdivá」
「夜空」全体としてボリュームはよく出ていたものの、曲調が変わったところを中心に、縦が揃わなくてはボリュームが大きいものも効果半減といったところか。あと、ジャジーなパートはあまりリズムを固く意識したために何か怒っているように聞こえてしまい残念。加えて、若い曲であるため、「ウ」母音はドイツ風に深く入れる発音ではなく、もっと日本語的に若い発声であって欲しかった。「Láska」は申し分なし。このハーモニー感をうまく「夜空」に繋げたかった。大きな流れの中に、テンポの弾む音楽をしっかり対置させるだけで、大仰な表現はいらなくなるはず。

7. コーロ・エミーナス
P. チマーラ(arr. 永友博信)「Stornello」(A. フラテイリ)
S. ガスタルドン(arr. 永友博信)「Musica proibita」(F. フロック)
響きが明るく、よく流れた音楽。少々平板に聞こえてしまったか。普通に歌うと流れてしまう曲だけに、もっと表現で訴求するべき。その意味でとても惜しい演奏――全体の音楽構築としてはこれほどにないくらいに優秀な出来だったのだから!

8. 中部電力合唱団
松下耕『この星の上で』から「今年」(谷川俊太郎)
高声が張れないとこの曲は辛いところ。ピッチが少々低めなところもあり、特に和声上の輪郭がはっきり見えてこなかった。ディナーミクの幅も、今想定されているものから一段大きい物でなければならないと思われます。つまるところ、スケール感不足といったところか。おもいっきりドラマチックに仕上げてしまえばいいような気がします。

9. 名古屋市立向陽高等学校合唱部
arr. Dawson, William L.「Ev'ry time I feel the spirit」
Rutter, John「The Lord bless you and keep you」
1曲目。僕はこの曲を見ると、メモに「タイ米」と書いてしまいます……定番の空耳でしょ?笑 そんなタイ米は、テヌート過ぎて勢いが失われてしまったのが残念か。マルカートの演奏に慣れすぎているだけかしら。鳴りについては申し分ないが、もっと遊んだアンサンブルでもおもしろいと思う。男声が少し低めなのも、その意味で気になるが、一方、ラターはその意味、当たりの選曲だったと言えそうです。

10. 名古屋ビクトリア合唱団
T.L. de Victoria「Vere languores」
木下牧子「ELEGIA」(北園克衛)
なんと実は初出場。演奏会もなんだかんだ聴きに行けずに、どおりで聞いたことないよなと笑 ボリュームがありながらよく音楽が流れていて、フレーズの作りも美味い。なにより各フレーズで音が減衰することのない点、これでこそ當間先生が創団した団だけはあります。その長所が特に出たのが名にも冠するビクトリア。一方で、「ELEGIA」ではもっと言葉が飛んできて欲しかった。すると、言葉に見合った声質を各所で検討して欲しいところ。

11. 合唱団ピンクエコー
相澤直人「なんとなく・青空」(工藤直子)
Gerry Goffin and Carole King(arr. Roger Emerson)「The Loco-Motion」
「なんとなく・青空」この曲をこの時期に名古屋で再演されたというのがこの曲のファンとして何より嬉しいところ。コンパクトながら、主題部のメロディの大きさが美しい、メリハリのある演奏。構成としては問題なかったものの、出だしをもっとぱっちりと出してしまってもよかったかもしれないです。
一方毎度おなじみのダンスコーナーでは、会場の拍手を巻き込んでこのブロック一番の盛り上がり。センターを中心にノリノリの団員たちの中で、舞台上手側で少し遅れて友森先生がたどたどしい感じのダンスをしているのがちょっとおもしろかったです笑
しかし、河辺副理事長も最後の挨拶で「青春時代を思い出した」と取り上げるこの選曲、その歌だけにとどまらず――みんな踊りウマイよなぁ、ほんと笑

12. 混声合唱団 VoxMEA
Clausen, René「All That Hath Life & Breath Praise Ye the Lord!」
Foster, Steven「Nelly Bly」
なによりクラウセンのファンファーレ的な出だしの見せ方が本当に素晴らしいところ。全体としてよく鳴っていたのが何より印象的で、素晴らしいハーモニーを見せていまいた。一方で、1曲目の男声の勢い不足、ソロの裏でのハーモニーの揃い方含めクラウセン中間部の表現には再考の余地があるだろうか。しかし、男声は2曲目のボリュームは十分。このボリュームを1曲目でも。そして、なにより、フォスターの最終部のクラスタを聞くにつけ、和声構築能力はこれまた十分といったところ。ブラボー。

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