おおよそだいたい、合唱のこと。

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2013年12月2日月曜日

【第54回豊中市合唱祭】

2013年12月1日 於 豊中市立アクア文化ホール

テスト勉強なんのその!行って参りました(ヤバイ)

東京では早稲田大学グリークラブ、名古屋では名フィルメサイア、京都では同志社グリークラブと、目玉演奏会がズラリと並ぶ中、わたべがこれを聞きに行くのを選んだのは、ひとえに、豊中に身をおく間、せめて少しばかりは豊中の合唱事情を勉強しておきたいと思ったためであります。少なくともこればかりはテストのせいではない。

いやぁ、なかなか勉強になりました。

・豊中合唱界の裾野の広さ
読みは当たっていた。児童合唱団、学生団、一般団、おかあさんコーラスなどなど、本当にすさまじい裾野の広さ。中高生のボリュームに不足感があるくらいでしょうか。嘗てコンクールで大活躍していた団から、近所の友だちと集まって楽しくやっているアンサンブルまで、本当に色々な方が色々なアプローチで合唱を楽しまれているのだなぁと実感する次第です。そもそも、今回の主催である「豊中市合唱協会」という組織の存在そのものが、豊中市の合唱人気を物語ります。

・高齢化の波が顕著か?
これはどの地方にも共通して言えることではあります。しかし、豊中市の場合、その中心となる層がおかあさんコーラスにあるというのが、高齢化に拍車をかけています。おかあさんコーラスとひとくちにいっても、蓋をあけると、「嘗ておかあさんだった人」がおかあさんコーラスに所属していることが結構多い。しかも豊中市は大阪府最大規模のベッドタウン。千里ニュータウンなんかも、豊中市に入ります。ニュータウン問題も相まって、将来、存続という意味では岐路に立たされるかもしれません。
とはいえですね、現時点で合唱祭を6時間半ぶっ通しでやってますからね!プログラム上は休憩なしですからね!(後にも書きますが、一部中座しました。さすがにキツかった……汗)しばらくは安泰といったところでしょうか笑

・会場について
極普通の講演兼用ホール。池田アゼリアよりはマシな音響。前で聞くと引っ込む割に、席取りとしては若干後ろ目に構えたほうがいい様子。少し傾斜が急なところが、その原因かもしれません。お隣は大規模改修中……と思いきや、なんと新ホール建設中とのこと。いやはや。

本日の出演団体は、54団体でした。県合唱祭でこれだけの団体数を用意できない地方もあるのでは……いやはや。

・気になった団体など
「コール・モリティー」
Chilcott: Gloria, Sanctus from Nidaros Jazz Mass
朝から爽やかな演奏でした。高音の伸びを除けば、キレイにハマっていました。モリティー軍団は、豊中の最大派閥の一つ(!?)みたいです笑

「女声合唱団アルス・ノーヴァ」
今正秀(arr.たかだりゅうじ)「底力のタンゴ」
森田公一(arr.尾形敏幸)「あの鐘を鳴らすのはあなた」
おばさま方のコーラス。1曲目は、歳により身体やアタマが言うこと効かないが、めげずに頑張っていこうという自虐ソング。会場の笑いを誘っていました。

「大阪大学男声合唱団」
Whitacre: Lux Aurumque
林明杰: Ave Maria
阪大の合唱団にはどうしても興味が向いてしまうのです笑ホールを選ぶ選曲でした。Whitacre が少し急ぎすぎたか。midiみたいな演奏になってしまいました。Lin Ming-Chieh は良。ちょっと「安部まりあ」っぽかったけれども笑しかし、Whitacre 選んで浮く演奏会というのも久々だったなぁ、と思いました。自分の合唱に対する認識というのも、いささか狭窄しているのかもしれぬ。

「第十二中学校PTAコーラス友鳩サークル」
藤本薫子「お月さまたべちゃった」
新井千音美「秋の誕生日」
選曲が面白かったです(月並←)!

「アクア混声合唱団」
Stevens: Do not Stand at My Grave and Weep
安藤愼悟「夢想曲〜神様がくれたメロディー〜」
なんと!とうとう現れた!指揮者の譜面台に置いてあるのは、なんと iPad!いずれ現れるとは思っていたが、まさかこんなところでお目にかけることができるとは……なお、2曲目は iPad 先生の自作自演だったようです。

「女声アンサンブル アトリエ」
木下牧子「曇り日なら」「ある日のたび」
この曲、どっかで聞いたことあったような気がするんですが、どこだったかしら?(それだけ)

「ヴォーカル秋櫻乃会」
Chiara(清水修): La Spaghola
スペイン民謡:エルビート
なんかスペインっぽい衣装に身を纏い、ゆらゆら踊りながらスペインに対する憧憬を情感豊かに歌い込めてくれました。指揮者・今川季榮子先生のソロがお上手でした。

「東邦フォヴェット」
Miklós: SALVEREGINA
荻久保和明「こきりこ」無伴奏女声・同声合唱のための『なつかしいうた』より
合唱祭から注目していた、年齢層の割には今風の発声をする団。今回も、和声のハマりが今一歩だったりするところもありますが、結構うまかったです。少し音圧に欠けるのが難点か。府のコンクールにも出たそう、って、府のコンクールってあるんですか?知らなかった。

「栗ケ丘フィルコール・第三中学校合唱部」
久石譲(arr.信長貴富)「もののけ姫」「さんぽ」『宮崎駿 アニメ映画音楽集』より
OBOGと現役の合同。この曲が大好きなんだなぁというのを目一杯感じる演奏でした。あと、信長アレンジはさすがですね。楽しかった。ポップスステージでお悩みの団の方は是非。

「豊中少年少女合唱団・豊中ユース合唱団」
萩京子「電車」『風がおもてで呼んでいる』より
千原英喜「雨ニモマケズ」
「雨ニモ」がすごかった!まさかの合唱祭イベントでこの曲をぶつけてくるっていうのもそうだし、この団、基本技術がしっかりしているので、聞かせるんですよね。思わず、ブラボー。お父様お母様が一部オンステされていましたが、団員の皆がしっかりリードしていて頼もしかったです。

「豊中混声合唱団」
Grieg: Ave Maria Stella
Miskins: Cantate Domino
豊中の中で恐らくもっとも有名な一般合唱団。個人的には初豊混でした。少年少女とともに、西岡先生の指揮。内声がよかったです。この団が永く一流の団と認められてきた理由はここにあるのだろうなぁ。ソプラノに少々綻びが見られるのが不安材料。とはいえ、この合唱祭の中では、特筆すべき整った演奏。Cantate Domino が、嘗てトヨタ自動車がアンコンでやっていた、好きなアレンジでした笑ようやく忘れていた作曲家を割り出せたw
上田真樹やってほしい音色ですね。是非に。

・最後の曲は
「豊中市合唱協会合唱団」による、「あまちゃん」のメインテーマ。栗友会だけではなかったか……笑
http://www.youtube.com/watch?v=MCdWuTUDQGI

・メシーコール
さすがに辛くなったので、30団体聞いて一旦9団体ほど中座。適当に何かないかなぁ、と、日曜日15時という最悪なコンディションの中見つけた、駅前通りのとある居酒屋兼定食屋。Googleで探せば見つかると思ったのだが、不明。ブリ大根の文字に惹かれて入ったものの、切れていて残念。かと思ったら、ブリの代わりにタイのお頭が出てきた。それでもブリと変わらず680円。聞くところによると、昼定食は主菜に関係なくこのお値段とのこと。機会作って今度は飲みに行きたい。なお、このメニューのチョイスにより、おばあちゃんっ子だと言われましたが、大体あってます←

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