おおよそだいたい、合唱のこと。

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主に、管理人が参りました、合唱団の演奏会のロングレビューを掲載しております。
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ゆっくりしていってね!!!

2013年7月8日月曜日

【Joint Concert〜うたが むすぶ であい〜】


(内容冒頭一部削除いたしました。事実と異なる記述があったためでございます。ご了承ください。)
2013年7月7日 於 あましんアルカイックホール

本日は思いつきで行って来ました。ジョイントコンサートということで気楽に行ったら、開場の時点で300人くらい並んでいたのではないだろうか。そうだった、ここは関西だった。
ホールは、写真で見た時は、余り響かないホールかと思っていたら、残響については一秒程度残る、不思議なホールでした。音量はイマイチ届かなかったものの、悪くない環境でした。秘境温泉みたいな感じですね笑

Opening-エール交歓
これがあるのをすっかり忘れていました。
名古屋だと、大学生がジョイントしても、エール交歓を省略する雰囲気がある(個人の印象)ため、逆に新鮮。
頭のなかでは、古き良き文化、であったはずの文化が今もなおいきいきとステージ上で繰り広げられている事実に、なんだかうれしくなっちゃいました。
京大合唱団は団歌、阪混は校歌、パナソニックは新社歌でした。そういえば、最後のは一時期話題になりましたね笑WBSで取り上げられていた記憶があります笑
なお、このステージ(?)でのMVPは、「生駒の峰に〜」と阪混が歌っている傍ら、思わず口ずさんじゃった、パナソニック合唱団指揮者の本城正博先生(阪大OB)。

1st:京大合唱団
松下耕民謡ステージ。「湯かむり唄」に始まり「俵積み唄」に終わる、1ステらしい構成。爽やかで好印象。その間の「大漁唄い込み」と「安里屋ユンタ」も、骨太に決まっていました。総じて、よく曲の特徴を捉えていて、上手いな、という印象。和声のハマリが非常に明快だったのが印象的。普段同声で鍛えているからだろうか。あえて言うなら、相対的に女声がもっと音圧あるとよいのだが。
あと、木下亜子先生が学生指揮のもとピアノを弾いている点、さすが、歴史ある合唱団は違う……。

2st:大阪大学混声合唱団
高嶋みどり『愛のプロローグ』。終曲など、盛り上がる部分はよかった。ただ、弱音部の着想にやや難あり。「聴かせる」というより「こなす」音使いになっていて、ただ小さいだけだった。ともすると、出だしの piano も、もっと聞かせられたと思います。もっとも、人数が急に多くなっていることを考えると、十分及第点だとは思われます。普通に聞いててイイ演奏ではありました。
あとこれは、団のせいとは全く違うが、最近、個人的な趣味で『青いメッセージ』を聴き込んでいたのが災いした←

インタミ20分。合唱としては比較的多め。長いかと思ったけど、別にそんなことなかった。むしろちょうどいい。

3st:パナソニック合唱団
細川俊夫「Ave Maria」、團伊玖磨「岬の墓」。前半に対して観客の緊張感が一気に高まったのはいうまでもない(笑)細川俊夫は、もっと細かい部分詰められたと思います。演奏会用で、コンクールに乗せるのかは不詳ですが、あの合唱団ならもっと出来る。とはいえ、表現はカンペキ。鳴るべき場所ではしっかりハマる。実力をまざまざと見せつける感じ。「岬の墓」は筆舌に尽くしがたい。最近この曲を取り上げる合唱団でここまでの演奏をできるところは他にないのではなかろうか?レコーディングすべき水準。
ホールの使い方という意味では、アルカイックホールの場合、上二つ同様、若干前寄りにステージを使ったほうが鳴りがよかったかもしれません。

4st:合同ステージ
本城先生が「学生にも上質な宗教曲を歌ってほしい」との思いから選曲したという、Gjeilo「The Ground」「Ubi Caritas」「Prelude」、Bruckner「Christus factus est」。いずれも100名近い規模の合唱団が一堂に会したステージは、まず見た目に圧巻!観客1800人規模のホールなのに、ステージがパンパン。そもそも、最初から、ひな壇が8段近く組んであったわけで、そこから意味不明なわけですが笑Gjeilo氏が今日の録音を心待ちにされているらしく、活動水準の高さを思い知らされる。演奏は、最初と最後がよかったです。各合唱団とも、バリバリ鳴らしにいくような音作りをしないため、気持よく聞けました。なにより、スムーズ。ちゃんとハマるべき和音がハマっているので、安心できる。地味で目立たないけど、音作りする上で一番大切な点をしっかり踏んでいる。とかく気持ちでなんとかしてしまおうという悪弊がある中で、貴重な教えです。ただ、ラテン語がカタカナだったのは残念。
なお、Bruckner のこの曲は、本城先生が同氏のモテットの中で一番好きな曲だそうです。合同ステージ及び本城アンコールの曲目は、パナソニック合唱団単独演奏会でも演奏予定とのこと。

アンコール
京大学指揮竹中和也くん:木下牧子「鴎」
阪混学指揮磯野将吾くん:「いざたて戦人よ」
パナソニック本城先生:Busto「Ave verum corpus」
最後だけ選曲がアレですね笑 Busto先生は4月に来阪していたらしいですね。「鴎」がこのような形で、上の世代にも伝播して愛唱されるというのは、一人の若輩合唱人として嬉しく思います。作曲年次から考えて、恐らく、上の世代は我々が思っている程鴎を愛唱していないような気がしますので……。

総括
とても良かったです。学生らしい爽やかさと、社会人らしい円熟味。この言葉がこれ以上に似合う演奏会が他にあるだろうかというほど。とてもいい癒しになりました。Gjeiloは個人的にちゃんと曲の知識を身につけておきたいなって思いました。

のみーコール
珍しく一人酒。尼崎にはなさそう、梅田で一人で入るのも憚られる、結局、石橋「民芸そば処 一花」。同級生が同じ日食事に使ったらしい笑お店は蕎麦屋ですが、こういう、昔風に一杯引っ掛けられる店を開拓することが、自分の飲酒生活に良い効果をもたらすのではないかと思っています。名市混時代の「白雅」然り。辞めてから一切行かなくなってしまったが、今でも、あそこのラーメンが忘れられない。

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