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2013年7月16日火曜日

【Joint Concert 2013〜やわらかいいのち〜】

2013年7月15日 於 吹田市文化会館(メイシアター)

・開演前:雨降っておらず、晴れ間も覗く。

なんにせよ、松下耕『やわらかいいのち』吹田初演(伊東恵司先生指揮)でした。昨日のアルティに引き続き聞きに来ていたのは私だけではなかった様子。

エール交歓:奈良女子大学音楽部、大阪市立大学混声合唱団、和歌山大学混声合唱団、大阪経済大学グリークラブ。各団の演奏に合わせて、その団と団旗のみにスポットが当たる仕様。ビジュアルにはよかったが、もう少し、時間配分は考えられると良かったかも。

Opening;松下耕「一詩人の最後の歌」
エール交歓後にとりあえず全団ジョイントで。良い試みだと思う。このバージョンは初めて聞きました。というより某先輩の影響からか、信長版のイメージが強すぎた。女声合唱とピアノのための組曲『愛の詩集』の終曲らしい。ホールの影響もあって、イマイチ音が散っているのか、引っ込んでいるのか。アンサンブルはうまかったし、言葉を大事にしている様子が印象的。

1st:奈良女子大学音楽部
W.Byrd『Mass for three voices』より「Kyrie」「Gloria」「Sanctus」「Benedictus」「Agnus dei」
整ったハーモニーで好印象。アンケートには、メゾがもう少し浮き立つとよい、とは書いておいたが、特にアルトの支えがしっかりしていたので、今後伸びるのではないかと。半数が新入生、20名程度。頑張って欲しい。あと、Credo も聞きたかった。

2st:大阪市立大学混声合唱団
相澤直人「混声合唱アルバム『歌われて』」
この曲が大好きなんだろうなぁというのは十分伝わってきた。ソプラノの子がのびのび楽しそうに歌っていたのが印象的。一方で、相澤先生のアカペラは、聞き合いながら合わせることが恒常的に出来る団でないと、アンサンブルが散るのだなぁと思った。逆に、そこ整えたら伸びしろは多いはず。

インタミ15分。

3st:和歌山大学混声合唱団
佐藤賢太郎『Three Choral Love Songs』
女声:男声=1:2。人数比の割に女声もよく聞こえてきた。整っている上にガッツリ勢い良く聞こえてきて、恐らくこの中で一番キャッチーなこともあり、楽しいステージだった。でもやっぱり女声もっと欲しい。しかし、Ken-P いい曲書くなぁ。結婚式か何かに使いたい組曲。

4st:大阪経済大学グリークラブ
木下牧子『地平線のかなたへ』より「春に」「サッカーによせて」「二十億光年の孤独」「卒業式」
そつなくこなせる、そして、なんだか精神的に落ち着ける曲(笑)。若干パート間のアンサンブルが散っていたのと、出しやすそうなところがよく飛ぶっていう、ありがちな事態にはなっていたが。カッチカチの男声曲でも聞いてみたい感じではある。しかし、「ネロ」って聞かないなぁ。

アナウンス「ここで、暫くの休憩を戴きます。」客席「暫く……?」(ザワザワ
結局、暫くという言葉が似合わない程度には休憩していた。

5st:合同ステージ
松下耕『やわらかいいのち』大阪初演
昨日からのイメージの引き継ぎで行くと、やはりこの大曲を演奏しきったということだけで敬意。実行委員長がロビーで言っていた「地獄を見ながら天国を見ていました」という言葉は至言だと思う。曲は、相変わらず良かった。とにかく、相当エネルギーを入れないと成立しない曲なのだなぁとは感じる。エネルギーは十分感じ取った。それに、このジョイントはジョイントするとだいぶうまくなる。かなり整った、悪くない演奏だったのではないでしょうか。あと、何よりも、あんなに力の入った伊東先生の指揮をみることはそうそうないような気がします。勿論、いつもが手抜きというわけではないのですが。5曲目は本当に、救いの讃歌のように聞こえる。あと、ピアニストが前田先生にまず劣らず凄くお上手でした。

アンコール:まつしたこう「ほらね、」
いとうけいし先生「私が作詩した曲というのが世の中には存在するのですが(笑)」。先生曰く、アンサーソングとしての位置付け。アルティ終わった後いろんな動画で聴きまくっていたが、何度聞いてもいい曲だと思う。レベルもさほど難しくないですし、松下先生も、日曜日のWSによれば、クラス合唱向けに作曲したとのこと。是非、全国の学校で愛唱されて欲しい処。

ロビーコール:松下耕『この星の上で』より「今年」
ストームと呼ぶのか、そこら辺の文化は不明ですが、まず、ロビーでやる曲ではないでしょうコレ(笑)ロビーにキーボードを持ち込んでの演奏でした。そこまでしてやりたかったのか。演奏の質はもとより、まず、よくもまぁロビーであの曲を演ってくれました。その心意気に敬服。しかしまぁ、彼らが『やわらかいいのち』から感じ取ったものの帰結がアレかぁ、という風に考えると、中々感慨深いロビーコールでした。

その後の歓談に、学生団的な懐かしさを感じながら(どの地域にも原田さんみたいな人はいるのだなぁ)、足早に帰宅。帰りがけ、郵便局行ったが、必着の締切には間に合っていない模様。もうしょうがない。

・終演後:不自然な道路の湿り気。そして水たまり。どうやら雨が降っていたようだ。最初のインタミの時には降っていなかった。ピンポイント攻撃ですねわかります。

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